焼き鳥屋の開業資金と経営のコツ

焼き鳥屋の開業資金と経営のコツ

子供から大人まで好きな人が多い焼き鳥の専門店を開業したいと考えている方は少なくありません。焼き鳥屋が他の飲食店と異なるのは排煙工事などを行う必要があることなどが挙げられるでしょう。安定した経営を行うために必要ない資金や成功させるために押さえておきたいポイントまでわかりやすく紹介していきます。

 

開業資金の目安は600万円程度

 

焼き鳥屋を開業する上で必要となる資金の目安ですが、焼き鳥屋の平均的な広さは30坪程度だと言われています。この程度の広さで開業する場合には600万円程度が開業資金の目安と言われています。もちろん、開業後の運転資金にある程度の余裕を持っておきたいというのであれば1000万円程度は必要となるでしょう。
焼き鳥屋を開業する上でまず必要になるのが物件の取得費用ですが、焼き鳥屋開業においてはこの物件の取得費用が高くなりがちで300万円程度を見積もっておく必要があります。というのも、焼き鳥屋というのは焼き鳥を焼く時に発生する煙の量が大量です。排煙工事など焼き鳥屋ならではの厨房設備にそれなりの費用がかかりますし、ただの飲食店ではなく重飲食が可能な物件を探す必要があるので高額になりがちなのです。
これらは一般的な焼き鳥屋の開業であって、もっと開業資金を低く抑えたいという場合には屋台や移動販売といった形での開業も検討する必要があるでしょう。その場合は、物件取得費ではなく屋台や移動販売車の取得費がかかると考えておけば大丈夫です。

 

◆◆開業後の運転資金も念頭に置いておく

 

焼き鳥屋を開業してすぐに大繁盛するというのはなかなか難しいです。お客さんが少しずつ増えて収益を上げられるようになるためにはある程度の時間が必要となることを理解しておかなければなりません。
しかし、収益が上げられていない期間であっても、店舗の家賃や水道光熱費、材料の仕入れ代金や人件費といったランニングコストは必ずかかってくるものです。したがって、開業後から数ヶ月間程度に関しては利益が上げられなかったとしても経営を続けていくことが出来るように資金などを用意しておかなければなりません。
また、必要に応じて資金調達ができる金融機関を調べておくことも大切になるでしょう。個人事業で銀行からの融資を受けるのはなかなかハードルが高いですが、財務省所管の特殊会社である日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)などから開業資金の融資を受けるなども検討していかなければなりません。

 

店舗のコンセプトを決めて集客を行う

 

焼き鳥屋は全国に数え切れないほどの店舗があります。ライバルが大勢いるということはその店独自のコンセプトを確立して営業していくということが必要になってくるでしょう。開業してからコンセプトが変わってしまうとお客さん側からはブレているように感じてしまい、客足を鈍らせる原因ともなりかねないので開業前にしっかりと店舗のコンセプトを決めておくことが大切です。
店舗のコンセプトと言ってもなかなかイメージしにくいかもしれませんが、代表的なものとして低価格路線で行くのか高級路線で行くのかということがあります。低価格路線で多くのお客さんを得て回転を良くしていくという営業スタイルもあれば、ブランド化した鶏肉を使って客単価を上げて利益を出していくというスタイルもあります。また、一般的な焼き鳥屋では出されていないような希少部位を扱うなども良い差別化になるでしょう。これは好みの問題もありますし、立地などによっても変わってくることなのでよく考えて絞り込んでいくことが大切になります。
コンセプトを決めることが出来たらより深いマーケティングを行い、どういった客層がターゲットになるのかを見極めていきます。客層によってメニューなどのニーズは変わってくるので、それに合わせた店作りをしていくことになります。

 

焼き鳥の原価は低いため利益が上げやすい

 

焼き鳥屋を開業する魅力の1つとして他の飲食店と比較して利益が上げやすいということがあります。その理由として挙げられるのが焼き鳥の原価の低さです。
焼き鳥におけるメインの食材となるのは当然鶏肉ですが、鶏肉というのは肉類のなかでも原価が安く価格によって品質に違いが出にくいということも言えます。したがって、原料による違いが出にくく、味付けなど調理の工夫によって利益率を高めていくことができるのです。
焼き鳥屋で利益率を高めるには提供する焼き鳥の種類を絞ることも効果的です。種類を絞ることによって廃棄率を下げる事に繋がります。低価格帯のコンセプトで営業するのであればねぎまやもも、つくねなどといった一般的な種類に絞っても問題ありません。高級路線の場合はふりそでやちょうちん、かんむりなど一般的ではない種類で集客を行っていくことも大切になるでしょう。
また、飲食店においては人件費も非常に重要なポイントとなります。焼き鳥の場合、鶏肉を下処理して串に刺していき味をつけて焼くという基本の作業がほとんどです。焼き加減などには違いがあることもありますが、基本的には調理法にそれほど違いはないのでスタッフを教育するコストが一般的な飲食店と比べて低いのも利益が上げやすいポイントと言えるでしょう。

 

◆◆酒類と一緒に販売することで客単価を上げる

 

焼き鳥屋は原価が低いので利益率が高いのは事実ですが、だからと言って十分な利益を上げることが出来るかというと話は別になります。その焼き鳥屋のコンセプトにもよりますが、低価格帯の焼き鳥屋の場合だと安いものであれば1本60円から80円程度から提供されているところもあります。つまり、1本あたりの単価が低いのでいくら利益率が高くても焼き鳥だけでは客単価が十分とは言えないのです。
焼き鳥屋において客単価を上げる方法として最も近道となるのが酒類と一緒に販売することで客単価を上げていくという方法です。お酒と一緒に注文してもらえるように味付けを工夫したり、焼き鳥に使わない部分でおつまみのようなメニューを販売するというのも手でしょう。
また、店頭で焼き鳥を販売して店の奥や前で立ち飲みができるスペースを作るというのも有効ですし、焼き鳥何本かとお酒をセットにして販売するなども有効になるでしょう。
いずれにしても、アルコール類とのセット販売は焼き鳥屋を繁盛させるためには欠かせないものと言えます。焼き鳥とお酒を上手く注文してもらえるようになれば居酒屋並みの客単価を見込むことが出来ますし、利益率も高くなりますので経営を軌道に乗せることが出来ます。

 

客層をよく理解したうえで必要な資金を準備する

 

焼き鳥屋のライバルは同じ焼き鳥屋だけではなく居酒屋など様々な飲食店がライバルとなるので数が多く勝ち抜いていくのは大変なことです。どこにでもある焼き鳥屋では他店との差別化を図ることが出来ず埋もれてしまう可能性が高くなります。したがって、他店との差別化を図ることが非常に重要になってきます。
その差別化を図るためには、徹底して店舗のコンセプトを練っていくことが重要であることを忘れてはいけません。銀座などの高級店が数多くあるエリアと下町やサラリーマン街では求められているものは異なるからです。学生や女性などが多いエリアでは、内装をオシャレにしたり置いてあるお酒の種類などもカクテルやワインなどを増やしていく必要があるでしょうし、飲み屋街では低価格で客の回転率を高めるような経営をしていくことが必要です。
自分が開業する時はとにかく徹底的に客層を理解して、その客層に合わせた店舗イメージを確立する必要があります。その店舗のイメージによって必要な開業資金も変わってきますので、どのような店舗を作るのかビジョンをしっかりと持ってそれに合った開業資金を準備するようにしましょう。

 

 

[参考URL]

【1段落】https://start-note.com/industry-manuals/before-starting-business/food-related/14/
【2段落】https://start-note.com/industry-manuals/before-starting-business/food-related/14/
【3段落】https://pro.gnavi.co.jp/bukken/article/bukken13642/
【4段落】https://pro.gnavi.co.jp/bukken/article/bukken13642/
【5段落】なし
【6段落】なし

 

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