飲食店を開業するときの流れを押さえる!

飲食店を開業するときの流れを押さえる!

 

これから飲食店を開業したいと考えている人も多いでしょう。しかし飲食店をスムーズに開業するためには準備が必要です。

では準備とはいったいどのような事から始めていけばいいのでしょうか?そこで今回は飲食店をスムーズに開業するために、6ヶ月まえから準備をしておくべき事について詳しく解説していきます。

 

飲食店の開業には6カ月程度の準備期間が必要

 

飲食店を開業する為には、お店のコンセプトやターゲットにする客層、価格帯をどうするかなど、決めなければいけない事がたくさんあります。それ以外にも必要な申請事項の提出や資格の取得などもありますので、開業時期が決まったら遅くても”6ヶ月前”からこのような準備を始めなければいけません。

開業の準備をスムーズにするためにも、まずはスケジュールを作成し、どのような流れで開業するのかを具体的にイメージする必要があります。

そこでまず開業6ヶ月前から時系列順に開業までの流れをご説明しますと、「開業6ヶ月前」店舗のコンセプトをどのような客層にターゲットを当て、価格帯をどこに設定するのかといった事を決めます。また。コンセプトに沿った物件を探すようにします。「開業4~5カ月前」事業計画や資金繰りをどうするか、資金調達の方法を検討していきます。「開業2~3カ月前」コンセプトに沿って、店舗の内装や外装工事を行い、官公署に必要な手続きを行います。「開業1カ月前」店舗のメニュー開発やスタッフの教育を行っていきます。「開業2週間前」店舗のオープンを知らせる販促活動を行っていきます。

開業6ヶ月前から店舗オープンまでの流れはこのようになります。

 

◆店舗のコンセプトを決めて物件を探す

 

始めにお店のコンセプトですが、既に考えている方もいるでしょう。しかしまだ考えていないという人は、自分がどのようなお店を開業したいのかを考える必要があります。もしもお店のイメージが湧かないという人は自分が得意な分野や趣味を考えてみるとイメージが湧いてきます。

例えば、音楽が好きな人であれば店内にご自分の好きなアーティストのポスターや写真を飾ってお店を演出してみたり、レトロな落ち着いた雰囲気が好きな人であれば、お店をそのようにアレンジすれば、それがお店の個性となり、おのずとそれらに合わせた客層や食事のメニューも浮かんできます。ある程度お店のイメージが湧いてきたら、同業他社のお店を見てまわるのも何かと参考になります。

またメニューの価格帯についてはお店の業種によって変わってきます。自分がターゲットにしたい客層はどういった人達なのか?どのような食べ物を扱うのか?お酒を扱うのか、或いはお酒をメインにした店舗にするのか?などといった事を考えた上で業種をどうするのか決めていきます。

他にも、周りに同業他社はどれ位いて、それらのお店の料金設定はどのようになっているのか?という事も考慮する必要があります。


開業したい飲食店のコンセプトが決まったら、それに合った物件を探していく事になりますが、”なんとなくテナントが空いていたからそこにする”では集客を見込めません。物件や立地条件を考えた上で、自分の決めた店舗のコンセプトに合っている物件なのか?どのような人が集まりやすい場所なのか?周りに同業他社はどれ位いるのか?など様々な観点から考慮しなければなりません。また逆に、物件からお店のコンセプトを決めるという方法もあります。例えば、オフィス街でビジネスマンやOLが多くいる場所であれば、ターゲットをそのような客層に絞り、ランチなどで集客しやすいお店づくりやメニューを考えることもできます。

物件選びに関しては費用をおさえたいのであれば、居抜き物件を選ぶ方法もあります。居抜き物件は以前のお店の設備が残されているので、そのまま使用でき、初期費用を抑えられます。但し居抜きの場合、注意点は以前のお店がご自分のお店のコンセプトに合っていないことが考えられることと、以前の調理設備などがすぐに故障で使えなくなる可能性もあり、その場合かえってコストが高くなるので注意が必要です。もしもそのようなことが心配であれば、居抜きではなくスケルトンの物件を選ぶ方法もあります。スケルトンは設備などは一切なく、内装はコンクリートだけの空っぽの状態の事です。ご自分の店舗のコンセプトに合わせ、1からお店を作る事ができますがコストはどうしてもかかります。

いずれにしても他にもやらなければならない事はまだまだたくさんあるので、ここまでの流れを最初の1ヶ月程で明確にしていきます。

 

◆事業計画や資金繰りを綿密に行う

 

「開業4~5カ月前」からは、事業計画や資金繰りを練り、資金調達の方法を検討していきます。まず開業のための資金ですが、それには物件の取得にかかる費用の他、内装や外装費、設備費、そして直近3ヶ月を目安にしたランニングコストを考えて資金を算出する必要があります。そしてこれら基に算出した費用は年商のおよそ50%と言われています。

年商が仮に2千万円を見込むなら、開業資金は1千万円、4千万円の利益を見込むのであれば、その50%にあたる2千万円が開業資金の目安になるということです。この時点で算出した開業資金が年商の50%を上回るようであれば、居抜物件にして費用を抑えるなどし、何らかの対応策を考えなければなりません。

ある程度開業資金が算出できたら、実際に開業後の収益のシミュレーションを行います。

収益の算出方法は、日別予測客数(席数×回転数)×客単価×営業日数で計算します。

日別予測客数に関しては平日や週末、または月初めや月末、季節など様々な状況で集客も大きく変わるので、予測客数の数を変えてみるなどして、細かくシミュレーションをします。

もしもシミュレーションにより、予想より収益の見込みが少ない場合は「フードアカウンティング協会」と提携されることを推奨します。フードアカウンティング協会は税理士による飲食店の繁盛化をサポートする会計事務所の事で、増収や増客支援などをサポートしてくれます。

次にシミュレーションにより、具体的な収益の数字を出したら、その数字の根拠をはっきりとさせるために、事業計画書を作成します。事業計画書の形式には特に決まりはありませんが、事業の目的や動機、経営者の戦略など、必ず記載しなければならない項目はいくつかあります。

事業計画書は金融機関から融資を受ける際の資料となり、とても重要ですので、必要に応じて、専門家に相談するようにします。

また、自己資金だけで開業資金をまかなえない場合には、銀行や日本政策金融公庫に相談を行うなど、資金調達の方法も検討してみる事です。

日本政策金融公庫は政府が個人事業主や中小企業向けに出資をしている金融機関で、金利も安く、新規事業主や零細企業などへの融資は比較的審査が通りやすくなっています。

他にも創業時の融資サポートの相談を無料で提供している税理士事務所もあるので、利用してみはいかがでしょうか。

 

◆内装外装工事や官公署に必要な手続きを行う

 

「開業2~3カ月前」から、内装外装工事や官公署に必要な手続きを行います。まず物件が決まったら、内装、外装工事を業者に依頼することになります。その際、いくら工事業者がプロとはいえ、図面だけでは細かな工事内容までは把握できないので、工事業者に実際に店舗に同行してもらい、工事の見積もりを出してもらうようにします。

工事業者の選定方法はいろいろありますが、複数の業者から見積もりをとることで業者の特徴や良し悪しがわかるようになってきますので、見積もりは複数社からとるようにする事が大切です。

次に工事を行う前に、店舗の図面を持参して、保健所と相談をしなければなりません。これは飲食店を始めるには行政のルールがあり、それに沿ってなければ開業できないからです。

工事が終わったあとに保健所からダメ出しをもらい、また工事をやり直すことになったら時間とお金を無駄にすることになってしまいますので、保健所の意見も参考にしながら、工事を進めるようにします。

さらに店舗運営に必要となる資格を取得します。必ず必要となる資格に「食品衛生責任者」という資格があります。これは店舗にこの資格を持つ方が最低1人いないとお店を開業できません。費用は1万円程で、6時間の講習を受講することで取得できます。申し込みは最寄りの保健所か衛生局で行います。

次に必ず必要な資格に「防火管理者」という資格がいります。防火管理者には乙種と甲種という2種類があり、乙種はお店の収容人数が30人以上、広さが”300平米未満”のお店、甲種はお店の収容人数が30人以上で、広さが”300平米以上”のお店になるので、ご自分の店舗に合わせてどちらかの資格を取得します。費用は乙種が5千5百円、甲種が6千5百円となっています。

そして最後に税務署に開業届を提出します。開業届けは原則開業してから1ヶ月以内に提出することが推奨されています。この開業届けを提出することによって、納税をすることになります。

 

◆メニューの作成とスタッフの教育

 

「開業1カ月前」には、メニューの作成とスタッフの教育を行ないます。最初にお店のメニューづくりはとても重要です。お店で料理を頼む時にはメニューを見ますが、料理は五感で楽しむというようにまずメニューによる視覚で料理をアピールします。お客様は料理の味を楽しむ前にまずこのメニューを目で見て楽しみますので、メニューの内容や価格が客層と合っているかをよく検討する必要があります。

そしてスタッフの教育もお店のコンセプトに合わせ、必要な研修を行うことが大切です。スタッフはお客様と接するいわばお店の顔でもあるのでスタッフ次第でお店の印象も大きく変わってしまいます。また、スタッフによってレベルも違いますので、それを補い、レベルを合わせるという意味でも研修は重要になります。

 

◆早めに準備に取りかかりスムーズな開業につなげる

 

飲食店を開業するにはたくさんの準備が必要となります。

しかし、スムーズに開業するには1つ1つの作業を着実に行っていくことがとても大切です。

これから開業を考えている方は、是非この記事を参考にして、早めの準備を心がけてください。

 

【参考URL】

【1段落】なし

【2段落】https://canaeru.usen.com/opening/bukken223.html

【3段落】https://found-er.com/column/2213/

【4段落】https://canaeru.usen.com/opening/zyunbi411.html

【5段落】https://recipe-book.ubiregi.com/articles/inshokuten-shinjinkenshuu/

【6段落】なし

 

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